多職種スペシャリストからたくさん学べる。カテーテル室看護師の仕事
2018年4月に看護補助者として岸和田徳洲会病院に就職。2019年に看護師免許を取得し、看護師としてカテーテル室で勤務。
<目次>
・私の看護キャリア
・カテーテル室でのお仕事、役割
・多職種との連携、職場の雰囲気
・今後の目標
|私の看護キャリア
私は岸和田徳洲会病院に看護師で入職する予定だったのですが、国家試験に落ちてしまいました。内定をいただいていたにも関わらず不合格となってしまい、大変申し訳ない気持ちで看護部長に連絡をさせていただいたところ、「当院で看護補助者として働きながら勉強して来年もう一度挑戦しなさい」とおっしゃってくださいました。
看護補助者としては、4やま病棟(循環器内科)で1年間働きました。そこでお世話になった先輩看護師が、内視鏡インターベンションセンターの立ち上げに伴いカテーテル室へと異動になり、「将来的にまた一緒に働きたいです」という希望をお伝えしていたところ、晴れて看護師になった私もカテーテル室に初期配属していただきました。1年目から治療部門を経験させてもらえて、楽しく充実した日々を過ごせていると感じています。
|カテーテル室でのお仕事
カテーテル室は4ルームあります。それぞれ心臓、下肢などの末梢血管、脳血管、腹部血管の全身の血管内治療を行なっています。特に循環器疾患では毎日カテーテル治療を行なっており、PCI(経皮的冠動脈形成術)のみならず下肢閉塞性硬化症の治療、不整脈のアブレーション治療、最近では僧帽弁閉鎖不全症における経皮的僧帽弁形成術(Mitra Clip)など最先端治療も行なっています。カテーテル治療は1日に10件以上を行なうこともあり、またそれぞれが命に関わる治療であることも多く、スピーディかつ繊細な看護が求められます。
看護師は入室した患者さんのすぐそばに寄り添い、医師・臨床工学技士・放射線技師など多職種と連携しながらチームで治療・看護にあたっています。
|看護師の役割
カテーテル室の中では主に看護師が患者さんと1対1で関わります。カテーテル治療のメリットは低侵襲で、局所麻酔で受けられる治療であること。一方で、患者さんにとっては意識があることの不安も大きく、看護師はそこにしっかり向き合って関わっていくことが大切です。
術前で不安な気持ちを少しでも和らげてあげられるように、治療の流れをしっかりと説明してあげて患者さんが心構えできるようにケアをする。看護師が枕元のすぐ近くにいて、何か痛みや違和感があればお薬で緩和してあげられることを伝える。「もう山場は越えたよ」と手を握って声をかけてあげたりすると、術後に患者さんから「そばにいてくれてありがとう」と言っていただくこともあります。短い間の関わりですが、患者さんの不安に寄り添って上げられるよう心がけています。
|多職種から学ぶことが多い
多職種のスペシャリストと一緒に働けるカテーテル室の環境は、とても勉強になります。例えば、臨床工学技士は医学的知識と工学的知識を併せ持ち、高度な医療機器を扱うプロフェッショナルです。「今日の手術ではなぜこの機器を使ったのか?」といった疑問にもすぐに答えてくれます。ほかにも臨床検査技師や放射線技師など他職種の方から多くの知識を与えてもらっています。
|職場の雰囲気
多職種が一緒になって働くカテーテル室では、みんなで会話している感じです。緊急の患者さんが入った時にも、救急外来からカテーテル室に運ばれてくる患者さんを待ちながら先輩看護師や技師さん達は普段通り明るく会話をしています。その光景を最初に見た時は私も驚きましたが、今となっては知識・経験の積み重ねがその落ち着きを生んでいると分かります。
日々勉強を重ね、経験を積み、何が起こっても対処できる引き出しを多く身に付けていきたいと考えています。
|さまざまな働き方が可能
カテーテル室は外来部門ということもあり、残業などは少ないです。パートで勤務している方や、まだ小さなお子さんがいらっしゃるママさん看護師も働いています。私は正職員として月5~6回程度の当直勤務にも入っています。さまざまな働き方で、色んな方が活躍されています。
|今後の目標
これまでカテーテル室で経験を積ませてもらっているので、インターベンションエキスパートナース(INE)の資格取得を目標にしています。
また、同じ部署の内視鏡室でも今後経験を積んで、内視鏡技師の資格取得も興味があります。さまざまな可能性にチャレンジしていきたいと考えています。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
看護師 募集中!
三次救急医療・高度先進医療を提供する岸和田徳洲会病院で、あなたの看護師としてのキャリアを輝かせてみませんか?志が高く、職員同士のリスペクトに溢れ、「人が好き」なスタッフがたくさん働いています。少しでも興味がある方は、病院見学からでもお気軽にお問い合わせください!