出産・子育てを経験し、40歳過ぎてチャレンジした看護補助者のお仕事
6やま病棟 看護補助者リーダー 森田
2015年4月に岸和田徳洲会病院に看護補助者として入職し、現在は6やま病棟でリーダーを務める。介護の仕事は未経験でスタートし、働きながら介護実務者研修を受講。将来的に介護福祉士の資格取得を目指して勉強中。
＜目次＞
・40歳からのチャレンジ
・看護補助者のお仕事
・嬉しかったこと
・看護補助者の同僚たち
｜40歳からのチャレンジ
結婚・出産するまでは、百貨店で販売員の仕事を長くしていました。4人の出産・子育てを経験し、子どもが大きくなったのでまた働こうと考えた時に、「40歳～60歳まで長く働ける仕事」を探しました。長く働ける＝社会から必要とされている仕事は何か？と考えた時に、介護の仕事に興味を持ちました。親戚に介護福祉士がいて、介護という仕事が今後ますます求められる職業であることも聞いていました。
岸和田徳洲会病院で働かせていただくことになったきっかけは、家族ぐるみで親しくさせてもらっていたご近所さんが6やま病棟で働く看護師さんで、「看護補助者の募集があるから見学に来てみない？」と教えてくれたことがきっかけです。
｜看護補助者のお仕事
看護補助者としての具体的な仕事内容としては、入院患者さんの検査搬送、食事の配膳･下膳、オムツ交換･トイレ介助、清拭、環境整備（シーツ交換等）、外回り（採血した検体を検査室に出す、薬局に薬を取りにいく等）、ナースコールの対応など多岐に渡りますが、入院生活を送る上で患者さんができない身の回りのお手伝いが中心です。入職してすぐの頃は、先輩スタッフとペアになって仕事の流れ・手順を丁寧に教わることができます。また、薬剤師や検査技師といった他部署の方々からも検査搬送や外回りの際の注意点を教えていただきました。
｜看護の専門書を読んで勉強
実際に看護補助者として働いてみて、「たくさん勉強したい」と思うようになりました。
私たち看護補助者の役割は、看護師と協働しながら入院患者さんの療養生活を支えること。看護師の仕事を近くで見ていると、すごい仕事だなと日々感じます。とても多くの患者さんの対応を忙しい中で迅速に判断しながらテキパキと処置を行っている看護師の姿をそばで見ていて、「もっと私にできることはないだろうか？」と考えさせられます。看護補助者の私ができることは限られるのですが、少しでも看護師の仕事を理解した上で仕事ができたらと思い、病棟で実際に使っている機器について質問したり、看護の専門書を買って勉強したりしました。
40歳過ぎてから始めた看護補助者の仕事ですが、医療の専門職と一緒のチームで働けること、専門職の方々の仕事を少しでも理解しようと勉強することが楽しくて、チャレンジして良かったと感じています。
｜嬉しかったこと
退院された患者さんが検査で外来に来ていた時に声をかけてもらうことがあります。入院から時間は経っていても名前を覚えていてくれて、「あの時は色々と助けてもらってありがとう」と声をかけてくださいます。検査搬送したりご家族から預かった服をお届けしたりと、難しいことはしていないのですが、患者さんから感謝してもらえることは励みになります。
私たちにとっては毎日当たり前に仕事をしている時でも、入院患者さんにとっては一日一日が不安で辛い時間を過ごされています。『私たちの関わり方一つで、患者さんの励みになる』ということを忘れずに、毎日頑張ろうと思います。
｜看護補助者の同僚たち
私のように子どもが大きくなっている方もいれば、まだお子さんが小さい方もいます。残業することは少なく、皆さん家庭や子育てと両立しながら働くことができています。
介護のお仕事に少しでも興味がある方にとっては、とても勉強になる環境だと思います。楽な仕事ではありませんが、患者さんとの関わり合い、看護師や医療専門職の方々と一緒に協働できる環境は学びが多く、人間としての成長につながります。
｜今後の目標
介護福祉士の資格取得を目指して勉強中です。
日々の仕事では、患者さんの声を医師や看護師に届ける。看護師が忙しい時には、代わりにできることをお手伝いする。私たち看護補助者が、患者さんと医療者の橋渡しのような役割ができればと考えています。
（写真・インタビュー・文：MottoBrand 福井勝雄）
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