ゼロから始めた内視鏡の世界で見つけた、自分らしい働き方

内視鏡センター 看護師 小森
河崎会看護専門学校を卒業後、2020年4月に岸和田徳洲会病院へ新卒で入職。内視鏡センターに配属。手術室への異動、育児休暇の取得を経て、内視鏡センターへ復帰。現在はリーダー業務および外来患者の検査・処置介助、入院患者の治療介助まで担当。
<目次>
・岸和田徳洲会を選んだ理由
・新卒で内視鏡センターへ
・内視鏡センター看護師の役割
・育休の取得、仕事と家庭の両立
・大学病院クラスの機器が揃う環境
|憧れではなく、リアルを知っていたから選べた
看護師を目指したきっかけを聞かれると、「これ」という決定的な理由はありません。母が看護師で、祖母も、叔母も、いとこも、気がつけば家族・親戚の多くが看護師という環境で育ちました。職業として特別なものではなく、身近にある「あたり前の仕事」として見てきたのかもしれません。
患者さんのそばに寄り添っている母の姿を小さい頃から見てきましたし、仕事は大変そうだけれど、休みとのメリハリがしっかりしているという印象でした。夜勤明けにはしっかり休みが取れて、自分の時間が確保できる。そうした働き方が自分の性格に合っていると思ったのも、看護師の仕事を選んだ理由のひとつです。
母は、私たち子どもが小さい時期はクリニックで働き、学校に上がって手が離れるようになると夜勤のある病院に戻るというように、ライフステージに合わせて働き方を変えていました。看護師はそういう柔軟な選択ができる職業だということも、身をもって見せてもらっていたと思います。

|「ここなら成長できる」と思えた、実習の記憶
就職先を選ぶにあたって、三次救急まで対応している病院を希望していました。暇なのが苦手な性格で、常に動いていた方が時間も早く過ぎて、自分には合っていると考えていました。また、忙しい環境の方がいろいろな知識や技術が身につく。新卒として働く最初の職場だからこそ、学べる量を最大にしたいと思っていました。
岸和田徳洲会病院は実習で何度もお世話になっていたこともあり、どんな場所か、ある程度イメージを持った状態で入職できたのも大きかったです。忙しそうに働いている先輩たちの様子を実習中から見ていて、覚悟はできていました。それでも、一人ひとりに指導が行き渡っている印象があって、「ここなら成長できる」と感じたことが決め手になりました。

|「病棟以外でお願いします」新卒で内視鏡センターへ
入職前の面接の時点で、当時の看護部長に「病棟業務は自分には向いていないと思うので、病棟以外でお願いします」とはっきり伝えていました。私の勝手なイメージですが、病棟は男性看護師よりも女性の方が多いと思っていたのと、いわゆる「療養上の世話」と言われる看護師の仕事よりも「診療の補助」が経験したかった。なので、治療に近い部門で働きたいという希望を伝えていました。
配属先が内視鏡センターだと聞いた時は、「そんな部署があるんだ」というのが率直な感想でした。実習でも内視鏡専門の経験はなく、内視鏡治療を終えた患者さんを受け持ったことがある程度。新卒の看護師が内視鏡センターで何をするのか、まったく想像できない状態で看護師キャリアをスタートしました。

|しんどい検査を、楽にする。それが内視鏡センター看護師の仕事
内視鏡検査は、検査系の中でも患者さんの負担が大きいと思っています。胃カメラも大腸カメラも、慣れていない方にとってはかなりつらい経験です。だからこそ、できるだけ安全に、できるだけ楽に受けてもらうことが、内視鏡センターの看護師に求められる一番大切なことだと考えています。
たとえば胃カメラの前に行う咽頭麻酔は、声かけの一つで麻酔のかかり具合が変わります。検査直前に緊張が高まっている患者さんに、どんな言葉をかけてリラックスしてもらうか。鎮静剤をしっかり効かせるためにも、個々の反応を見ながらコミュニケーションを取っていきます。慣れている方には必要最低限の関わりで進めることもありますし、初めての若い方や緊張している方には時間をかけてゆっくり関わっていきます。技術も知識も両方が必要になってきます。
私が看護師1年目の頃、毎回検査のたびに緊張してしんどくて、途中で検査を止めてしまうことが続いた患者さんがいました。いろいろ関わりを重ねて、自分が担当になったある日、初めて最後まで検査を終えることができました。「今日の検査は楽だった!」と言ってもらえた時、本当によかったと思いました。そこからは、もっと知識を深めたい、技術を磨きたいという気持ちが強くなって、内視鏡技師の資格取得にも取り組みました。
現在は、検査介助よりも内視鏡治療や透視下処置の介助をメインに担当し、リーダー業務も任されています。検査室の割り当てや施行医の調整など、センター全体を見渡す役割も増えてきました。

|ゼロからでも育つ、付きっきりの環境
看護学校では内視鏡のことはほとんど学びません。検査があることは知っていても、現場で何が行われているかは、入職するまで具体的にわかりませんでした。本当にゼロからのスタートで、自分で本を買って勉強するところから始まりました。
それでも不安が少なかったのは、教育体制がしっかりしていたからです。最初の頃は指導担当の先輩が一日中付きっきりで教えてくれました。一日二日は見学をして、その後はすぐに一緒に実践へ。背中のすぐ後ろに頼れる先輩がいて、何でも聞ける状況が作られていたことは、新卒の私にとって大きな安心感を与えてくれました。
看護部としての新人研修は、どうしても病棟中心の内容になります。内視鏡センターでの専門的な技術はそれとは別に、現場で積み上げていく形です。ただ、病棟看護のスキルも基礎として必要なので、病棟にお手伝いに行きながらケアを学ぶ時間もきちんと用意されています。
先輩たちは忙しい中でも本当によく教えようとしてくれます。なので、教えてもらう側の人間も受け身ではなく、しっかりと食らいついていくことが必要だと思います。そうすれば、必ず成長できます。
チームとしてみんなで声をかけ合いながら動く文化があり、普段からコミュニケーション多く、職場の雰囲気の良さにもつながっています。連携がしっかり取れているからこそ、仕事もうまく回っていくのだと思います。
|異動も、育休も。変化が自分を成長させてくれた
内視鏡センターで4年目を迎えた頃、手術室へ異動しました。異動直後に第二子が生まれて、育児休暇を取得させていただいた関係で、手術室での経験は1ヶ月あまりと短かったですが、得るものは多くありました。清潔操作を実践的に学べたこと、消化器系以外の診療科の治療を知れたこと。今の内視鏡の仕事でも、全身麻酔下で治療を行う場面で、その知識が活きていると感じます。また、患者さんの既往歴を見た時に、「この手術をした人なんだ」と、すぐに繋げて考えられるようになりました。
育児休暇については、なかなか言い出しにくいと感じていた部分もありましたが、結果的に
半年間の休暇をいただきました。当時はまだ男性スタッフが半年の育休を取るのはほぼ前例がなく、取っても1〜2週間というのがせいぜいという状況でした。それでも周囲は自然に受け入れてくれて、特に抵抗を感じることはありませんでした。
今では子供の体調不良の際の急な休みや、保育園行事に合わせた希望休なども柔軟に調整してもらえています。普段から料理や家事は私が担当しているのですが、夜間当直などで家を空ける日が月に7〜8回あっても、妻と協力し合いながら両立できています。仕事と家庭の両立は、職場の理解があってこそです。

|大学病院クラスの機器と、先進の治療が日常にある
内視鏡センターは、非常に専門性の高い部署です。岸和田徳洲会病院には、超音波内視鏡など一般病院ではあまり置いていないような機器も揃っていて、大学病院クラスの検査・治療を行える環境があります。大学から専門の先生が週に一度来て、現場の医師と一緒に高度な治療を行うこともあります。こういった先進的な医療の現場に関わりながら経験を積めるのは、岸和田徳洲会病院の内視鏡センターならではの強みだと思っています。
男性看護師のキャリアという点でも、この病院は選択肢が広いと感じます。内視鏡センターで一緒に働いていた男性の先輩は、診療看護師(NP)になるために学校に進んだ方もいますし、クリティカルケアの資格を持っている方もいます。他の部署にも、さまざまな認定資格を持つ男性看護師がいて、どんどんチャレンジさせてもらえる環境があります。
私自身も、子供がもう少し大きくなったら特定行為研修に取り組みたいと思っています。内視鏡センターで直接使う場面はそれほど多くないかもしれませんが、知識と技術は深めていきたい。全身麻酔下での内視鏡治療の場面では活かせますし、後輩への指導もより充実したものになる。何より、患者さんがより安全に治療を受けられるなら、それに越したことはありません。
もっと知識を深めたい、技術を磨きたいという気持ちを持っている方には、ぜひ一度この環境を見てほしいです。大変なことは確かにありますが、みんなで助け合いながら乗り越えていく文化があります。一緒に成長していける仲間を待っています。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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「病棟より治療に近い場所で働きたい」「もっと専門性を深めたい」岸和田徳洲会病院の内視鏡センターは、あなたのその気持ちに応えられる環境があります。知識も技術も、患者さんのために磨き続けたい方は、ぜひ一度、岸和田徳洲会病院内視鏡センターの環境を見にきてください。