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合格することより、目指すことで成長できる。男性WOC認定看護師のこれからのビジョン

大阪府岸和田市にある三次救急病院・岸和田徳洲会病院の消化器外科病棟で働く皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)

皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC) 木村/消化器外科病棟所属

看護学校を卒業後、和歌山県内の高度急性期病院にて救急外来・ICUを経験。2017年2月に岸和田徳洲会病院に中途入職。救急病棟でチームリーダーおよびラダー教育指導補助を務めたのち、2025年12月に皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)の資格を取得。現在は消化器外科病棟に所属し、認定看護師として活動中。

▼前回インタビュー記事▼
岸徳で見つけた男性看護師としてのキャリアプラン。病院のバックアップで目指す認定看護師

<目次>
皮膚・排泄ケア認定看護師への挑戦
認定の先輩や病院からのバックアップ
ストーマ外来でWOCができること
知識を浸透させる、認定の役割
目指すことで、成長できる

|救急一筋の私が、WOC挑戦で気付いた知識の空白

皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)の資格取得に挑戦して、2025年12月に無事合格しました。挑戦の1年間を振り返ると、本当に濃い1年でした。それまで救急病棟や重症ユニットでしか働いてこなかった自分にとって、WOCの分野に深く関わったことがなく、ストーマ管理や失禁ケアへの知識がいかに不足していたかを痛感する日々でした。

WOCという資格は、Wound=創傷、Ostomy=ストーマ、Continence=失禁という3つの分野を網羅するスペシャリストの認定です。私がもともと興味を持ったのは創傷の分野でしたが、学校に集まった仲間の多くはストーマに興味を持って来ている人が多く、外科病棟での豊富な経験を持っていました。同じ教室に座りながらも、周りにはいろんな症例を経験してきている人もいて、スタートラインからすでに違うんだなということをひしひしと感じました。

それでも目指すゴールはみんな一緒なので、仲間に助けてもらいながら、自分でも精一杯頑張れた1年でした。苦しい場面も多かったですが、その分だけ得られたものも大きかったと思っています。

|病院が違えば、常識が変わる。外から見た岸徳の魅力

学校は京都にあり、片道2時間以上かかります。毎日通うのは難しいため、一時期は現地に住み込みで通いました。一緒に学んでいた仲間の中に、大阪から来ていた男性がいて、彼の家に泊まり込んでレポートや課題をこなす夜も何度かありました。「ここはこうやな」と言い合いながら、気づいたら朝になっていた。そんな夜が、今となっては一番の思い出です。

授業の中でのグループワークでも、大学病院や他の民間病院からのスタッフと意見をぶつけ合いました。岸和田徳洲会病院に来てから9年以上、この病院のやり方が自分の普通になっていましたが、病院が違うだけでこんなにも考え方が違うのかと驚かされることが多くありました。大学病院には大学病院ならではの教育の徹底ぶりがあり、それぞれに強みがある。そういうことが身をもってわかりました。

また、改めて気付けたのが、岸和田徳洲会病院のスペシャリストの多さです。民間病院でありながら、全体のスタッフ数に対して、認定看護師や診療看護師等の数が多い。そういったスペシャリストが身近にいる環境は、他の病院と比べてもかなり恵まれていると感じました。そして何より「一回やってみようか」という気持ちにさせてくれる病院の風土、何事もチャレンジさせてくれる環境が、自分の背中を押してくれたのだと思います。

大阪府岸和田市にある三次救急病院・岸和田徳洲会病院の消化器外科病棟で働く皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)

|認定看護師の先輩や、病院のバックアップに支えられて

実は、最初の試験結果は不合格でした。お世話になっている認定看護師の先輩に報告したら、その日のうちに残念会を開いてくれました。そして数日後、追加合格の報せが届きました。改めて「受かりました」と報告したら、先輩からは「なんやねん。でも、おめでとう」と笑いながら言われました。

勉強中も、分野は違えど、認定看護師の先輩方にはずいぶん支えてもらいました。レポートに行き詰まったときに参考資料を貸してもらったり、特定行為研修の実習でも、特定看護師の先輩がアドバイスをくれたりと、岸徳の先輩ネットワークに助けていただきました。

また、特定認定看護師になるためのeラーニングのカリキュラムは膨大で、1日5〜6時間の視聴を3か月間こなす必要がありました。通常の勤務と並行するには体力的にかなりきつい内容です。そんな時に、病院が『週1日を研修日』として勤務調整してくださったおかげで、安心してしっかりと学習を進めることができました。病院・看護部にもバックアップいただけたことは大変有り難かったです。これから認定看護師を目指す方にとっても、そのような環境が引き継がれていけばと思っています。

大阪府岸和田市にある三次救急病院・岸和田徳洲会病院の消化器外科病棟で働く皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)

|「来てよかった」ストーマ外来でWOCができること

2025年12月に正式に認定を取得し、2026年3月に救急病棟から消化器外科病棟へ異動しました。WOCとしてストーマケアに本格的に携われる環境に移ったことは、以前から自分に足りないと感じていたものを補う大切な一歩でした。最初は不安もありましたが、自分には必要な経験だと今は前向きにとらえています。

消化器外科に来てまだ間もないですが、早くも見えてきた課題があります。お腹に人工肛門(ストーマ)をつけて退院される患者さんが多いのですが、退院後の状態を確認するためのストーマ外来は、これまで週1回・水曜日の午後のみでした。「退院して、すぐに診てほしい」という患者さんが来られても、予約が埋まっていれば何か月もお待たせすることになってしまっていました。

たとえ退院後に訪問看護サービスが入っていたとしても、訪問看護師全員がストーマに精通しているわけではありません。病院の中でも部署が違えば、経験してきた分野によって知識には差があります。退院後に患者さんが困っている状況を早く見つけ、フォローできる体制をつくることが急務だと感じています。

外来でストーマの患者さんと話していて感じたことは、日常的な処置には困っていない方でも、「これで本当にいいのかな」という漠然とした不安を抱えているということです。そういった不安に答えてあげて、プラスアルファの情報をお伝えする。すると「来てよかったわ」と言いながら帰っていかれます。そうした瞬間に、認定看護師として学んできたことの意味を実感することができました。

大阪府岸和田市にある三次救急病院・岸和田徳洲会病院の消化器外科病棟で働く皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)

|10人に伝えれば、10倍の力になる。知識を広げる認定の役割

認定看護師に合格したことで、「見られている」という意識が強くなったように感じています。後輩のスタッフは、先輩の言動をよく見ています。認定活動以外の場面でも、日常の振る舞いが後輩の目に映っているんだと、意識するようになりました。プレッシャーでもありますが、ロールモデルとなれるように活動していければと考えています。

専門知識を現場に浸透させるために、現在は褥瘡リンクナースの委員会活動や病棟での勉強会を継続しています。ただ、一回の勉強会では知識はなかなか定着しません。勉強会と現場でのOJTを組み合わせながら、何か1つでも残るような学びの形を模索しているところです。

私が大切にしているのは、「相談しやすい認定看護師でいること」です。患者さんの問題でも、スタッフが抱えている悩みでも、何が問題かよくわからない段階でも、気軽に声をかけてもらえる雰囲気をつくることを心がけています。相談があれば、相手が何をどこまで知りたいのかを確認しながら、一緒に考えて解決していく。それが認定として、また岸和田徳洲会病院で10年目を迎える自分の役割だと思っています。

認定看護師の私1人が知っていても、それは1人分の力でしか働けない。認定看護師として学んだ専門知識や技術を10人に伝えることができれば、10倍の力になります。私の仕事を誰かに渡せれば、また次のことができる。ドクターに限らず、看護師の間でもタスクシフトを進めていかなければならないと強く感じています。WOCの3つの領域をしっかりカバーするには、WOCに興味を持ってくれて、一緒に取り組んでくれる仲間がどうしても必要です。仲間が増えれば患者さんへの還元も広がります。そのサイクルをつくっていくことが、今の私のビジョンです。

大阪府岸和田市にある三次救急病院・岸和田徳洲会病院の消化器外科病棟で働く皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)

|合格することより、目指すことで成長できる

実は私自身、もともと積極的に目標を立てるタイプではありませんでした。どちらかと言うと、周りから言われたことをこなす、イエスマン的な動き方をしてきた自分がいました。皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)を目指すと決めたのも、岸徳に来て3〜4年が経った頃、「そろそろ将来のことを考えよう」と思ったタイミングでした。

振り返ってみると、私の場合は目標が決まってからの成長スピードは、その以前に比べると格段に早かったように思います。だからこそ、今の若いスタッフには「少しでも興味があれば、早めにチャレンジしてみて」ということを伝えたいです。

私は、決して勉強が得意なタイプではありませんでした。岸徳に来た頃の私を知っている人なら「お前でなれるんかい!」と思うかもしれない(笑)。そんな私でも認定看護師になれたのだから、「そんなに難しく考えすぎず、挑戦してみたら」と伝えられます。

合格することが重要なのではなく、目指すプロセスそのものが成長の機会になります。まだリーダーを経験していないなら、認定を目指す過程でリーダーシップを意識するようになる。そのワンステップワンステップの積み重ねが、結果的に認定への道をつくっていきます。大きな目標を1つ持っておくと、日々の中に小さな目標が生まれて、確実に充実します。

南大阪でキャリアアップを考えているなら、岸和田徳洲会病院はその環境が整っています。認定看護師や診療看護師といったスペシャリストが身近にいて、チャレンジを後押ししてくれる文化がある。ちょっとでも興味があれば、まずは見学に足を運んでみてください。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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